米国上級秘書資格(CAP)とは?合格難易度・勉強時間・学習方法を解説
目次
- 米国上級秘書資格(CAP)とは
- 米国上級秘書資格(CAP)を取得するメリット
- 米国上級秘書資格(CAP)の試験概要・受験料
- 米国上級秘書資格(CAP)の難易度・勉強時間
- 米国上級秘書資格(CAP)の勉強方法
- 米国上級秘書資格(CAP)の受験の流れ
- まとめ
このページのまとめ
- 米国上級秘書資格(CAP)とは、高いビジネススキルを証明する国際的な資格
- 米国上級秘書資格のメリットは、海外企業への転職や年収アップにつながること
- 米国上級秘書資格を受験するためには、有給で取り組んだ実務経験が必須
- 米国上級秘書資格の過去5回の試験合格率の平均は、約75%
- 米国上級秘書資格の試験勉強には、公式テキストのほか複数の学習リソースを活用する
米国上級秘書資格(CAP)とは、ビジネス上の管理業務や秘書業務を遂行するための高い知識・スキルを有することを証明する国際的な資格です。
本記事では、米国上級秘書資格の試験概要や取得するメリットを紹介します。また、試験を受験するための要件やテストの難易度、必要な勉強時間の目安を解説。さらに、合格に向けた効率的な勉強方法や受験の流れを解説するので、海外でのキャリア形成を目指す人はぜひ参考にしてください。
米国上級秘書資格(CAP:Certified Administrative Professional)とは、管理業務や秘書業務に従事するプロフェッショナルのために特別に設計された国際的な認定資格です。
米国上級秘書資格(CAP)は、日本では「米国公認秘書資格」や「米国経営管理プロフェッショナル能力検定」と呼ばれることもあります。
米国上級秘書資格(CAP)はアメリカに本部を置くIAAP(International Association of Administrative Professionals)が資格の認定を行っており、合格することによって実務に直結した高度な専門知識とスキルを有していることを客観的に証明できます。
取得したCAP認定は3年間有効であり、資格を維持するためには3年ごとの更新が必要です。
参照元:
IAAP-CAP Certification
IAAP-CAP Recertification
米国上級秘書資格(CAP)を取得する主なメリットは下記の3つです。
- 外資系企業や海外企業への転職に活かせる
- 昇進や昇給につながる可能性がある
- オフィス事務に必要な知識とスキルを習得できる
以下で、各メリットについて詳しく解説します。
海外企業や外資系企業への転職に活かせる
米国上級秘書資格(CAP)を取得することによって、海外企業や外資系企業への転職活動が有利になる可能性があります。
米国上級秘書資格を取得すれば、現在のビジネス環境に適応できる最新の知識を備えていることを、海外企業に対して効果的にアピールすることが可能です。
日本国内においては、ビジネスレベルの英語力に加えて米国上級秘書資格を持っていることで、外資系エクゼクティブアシスタントや外資系金融・投資ファンドの役員秘書の選考において評価の対象になることがあるでしょう。
米国上級秘書資格(CAP)を取得して履歴書に記載すれば、書類選考が有利に進む可能性があります。
アメリカの履歴書の適切な作成方法については「アメリカの履歴書の項目・書き方や例文を紹介!日本との違いも解説」で解説しているのであわせて参考にしてください。
昇進や昇給につながる可能性がある
米国上級秘書資格(CAP)の取得は、現在の職場において昇進や基本給のアップ、あるいはボーナスの支給といった直接的な待遇向上に結びつく可能性があります。
米国上級秘書資格を取得し、より上位の仕事ができる能力があることをアピールしましょう。
アメリカの年収は日本よりも高い傾向にあります。
アメリカの平均年収の金額や日本との差については、「アメリカの平均年収の推移や中央値を紹介!日本との差や支出事情も解説」の記事をご覧ください。
オフィス事務に必要な知識・スキルを習得できる
米国上級秘書資格(CAP)のメリットの一つは、オフィス事務を遂行するにあたって求められる知識やスキルを習得できることです。
米国上級秘書資格の試験に向けた学習を通じて、現在の業務にとどまらず、将来のキャリアステップでも役立つ実践的な知識やスキルを体系的に身に付けられます。
また、普段の業務ではあまり触れる機会のない理論や概念についても自発的に学ぶきっかけとなるため、プロフェッショナルとしての実力を底上げできるでしょう。
参照元:IAAP-CAP Certification
ここでは、米国上級秘書資格(CAP)の試験概要や受験料について解説します。
事前に米国上級秘書資格の試験情報を把握し、受験に向けて準備を進めましょう。
※試験情報は2026年6月8日時点のものです
受験資格
米国上級秘書資格(CAP)の試験を受けるには、最終学歴に応じた期間の関連実務経験が必要です。
受験資格は下記のとおりです。
| 対象者 | 必要な関連実務経験 |
| 4年制大学卒業者 | 2年間(または3,536時間)以上 |
| 2年制大学(短大など)卒業者 | 3年間(または5,304時間)以上 |
| 学位を持たない人 | 4年間(または7,072時間)以上 |
なお、実務経験は過去10年以内に有給のポジションで得たものに限られ、インターンシップなどは対象外となります。
受験に必要な書類
米国上級秘書資格(CAP)の試験の出願時には、実務経験を証明するために職務内容を詳細に記載した履歴書が必要です。また、学歴を要件として申請する場合には、卒業した教育機関が発行した成績証明書(公式または非公式)、あるいは学位のコピーを提出する必要があります。
これらを用意したうえで、オンライン上で受験の申し込みを行います。
また、受験当日には2種類の身分証明書が必要です。顔写真付きの身分証明書(運転免許証やパスポートなど)と、氏名が一致している身分証明書(キャッシュカードやクレジットカードなど)を用意しましょう。
受験料
米国上級秘書資格(CAP)の試験の受験費用は、IAAPの会員であるか非会員であるかによって異なります。
米国上級秘書資格の受験料は、AAP会員の場合は375ドル、非会員の場合は575ドルに設定されています。日本円に換算した場合の受験料は下記のとおりです。
| 会員ステータス | CAP受験料(USドル) | CAP受験料(日本円) |
| IAAP会員 | 375ドル | 59,955円 |
| 非会員 | 575ドル | 91,931円 |
※為替相場は2026年6月8日時点のもの
試験の申し込み期間
米国上級秘書資格(CAP)の試験の申し込みには実施回ごとに締切日が設けられています。
たとえば2026年のスケジュールの場合、夏の試験は2026年8月4日が申請期限、秋の試験は2026年10月13日が申請期限です。米国上級秘書資格の取得を目指す際は、試験日・申請期限の最新情報をチェックしておきましょう。
試験日程
米国上級秘書資格(CAP)の試験は通常、春と秋を中心とした年2回、それぞれ11〜12日間のテスト期間が設けられて実施されます。
2026年を例に挙げると、夏の期間は8月20日から9月14日まで、秋の期間は10月29日から11月18日まで行われます。
受験会場
米国上級秘書資格(CAP)の試験は、「Kryterion」というテスト配信システムを通じて実施されます。
世界各地に設置されている公認のテストセンターに足を運んで対面で受験するか、規定の環境を整えた自宅などのパソコンからオンライン監視システムを利用して受験するかを選択できます。
試験形式
米国上級秘書資格(CAP)の試験は、パソコンを使用して回答するコンピュータベース形式で行われます。
米国上級秘書資格の試験の制限時間は3時間です。
すべて多肢選択式(四択)の問題が出題され、問題数は約200問から225問で構成されています。
試験内容
米国上級秘書資格(CAP)の出題内容は「知識体系(Body of Knowledge)」という出題基準に基づいており、以下の6つの主要トピックから構成されています。
| 試験トピック | 割合 | 問題数 |
| 組織文化とリーダーシップ | 20% | 40問 |
| ビジネスコミュニケーションと成果物 | 16% | 31問 |
| ソフトウェア・データ・インターネット | 10% | 20問 |
| オフィスおよび記録管理 | 17% | 33問 |
| 会議・イベント・プロジェクト管理 | 19% | 38問 |
| オペレーション機能 | 19% | 38問 |
※パーセンテージの合計は101%になりますが、四捨五入をした影響による数値です
米国上級秘書資格の試験には、単なる用語の暗記ではなく、概念の理解や実際のビジネスシーンへの応用力が問われます。
合格発表スケジュール
米国上級秘書資格(CAP)の合否結果およびスコアが記載された成績表は、受験者が選択したテスト期間の最終日から30日以内に電子メールで通知されます。
なお、米国上級秘書資格の試験・採点に関して質問や異議申し立てがある場合は、成績表を受領してから30日以内に連絡する必要があります。
米国上級秘書資格(CAP)の取得後にアメリカで働こうとお考えの場合は、「アメリカで働くにはどのような方法がある?就職の手順や役立つ資格を紹介」の記事も参考にしてください。
参照元:IAAP-CAP Certification
ここでは、米国上級秘書資格(CAP)の合格率や合格ラインのスコア、試験に受かるために必要な勉強時間について解説します。
難易度や勉強時間の目安を確認し、米国上級秘書資格の試験合格に向けて学習スケジュールを組みましょう。
米国上級秘書資格(CAP)の合格率
米国上級秘書資格(CAP)の試験の近年の合格率は実施時期によって変動がありますが、過去5回の試験の合格率は下記のとおりです。
| 実施時期 | CAPの合格率 |
| 2026年 春期 | 74.6% |
| 2025年 秋期 | 72.2% |
| 2025年 春期 | 67.0% |
| 2024年 秋期 | 75.5% |
| 2024年 春期 | 86.0% |
米国上級秘書資格の過去5回分の試験の合格率の平均は、約75%です。
適切な準備を行えば十分に合格を狙える水準で推移しています。
米国上級秘書資格(CAP)の合格ライン
米国上級秘書資格(CAP)の試験の採点結果は、100点から800点のスケールスコアに換算されて評価されます。
米国上級秘書資格の試験の合格基準は一律で、スコアを500点以上を獲得すると合格となります。
米国上級秘書資格(CAP)の勉強時間の目安
米国上級秘書資格(CAP)では、受験者のバックグラウンドや実務経験の長さにかかわらず、自信を持って試験に臨むためには少なくとも3ヶ月から6ヶ月程度の学習期間を設けることが推奨されています。
複数の学習リソースを駆使し、数ヶ月にわたって継続的に勉強する必要があります。
アメリカで活用できる、さらに難易度が高い資格には「USCPA(米国公認会計士)」があります。USCPAについても知りたい方は「USCPAとは?受験資格・難易度・勉強時間や転職で目指せる年収額を解説」の記事をご覧ください。
参照元:IAAP-CAP Certification
米国上級秘書資格(CAP)の合格に向けた勉強方法には、主に下記の4つの方法があります。
- 試験内容を把握して学習計画を立てる
- 公式の学習リソースを活用する
- 専門書籍で幅広く学習する
- 対策講座に参加する
以下で、それぞれの勉強方法について詳しく解説します。
試験内容を把握して学習計画を立てる
米国上級秘書資格(CAP)の取得に向けて、試験内容の把握と学習計画の策定を行います。
まずはIAAPが提供している「知識体系(Body of Knowledge)」をダウンロードし、出題される分野や求められる基準を熟読します。
その後、自己評価ツールを用いて自身の知識レベルを把握し、試験日までの詳細な学習計画を書面で作成しましょう。最初にしっかり学習計画を立てることが、合格への鍵となります。
公式の学習リソースを活用する
米国上級秘書資格(CAP)に合格するための効率的な勉強方法は、公式が提供しているガイドやテキストを利用することです。
IAAPが発行しているCAPスタディガイドを学習の主軸として活用しましょう。
また、本番と同じシステム環境で時間配分や出題形式に慣れるために、200問で構成された公式の模擬試験を受験することも効果的な対策となります。
専門書籍で幅広く学習する
米国上級秘書資格(CAP)の試験合格に近づくためには、専門書籍も使って幅広く学習することが重要です。
米国上級秘書資格の試験問題は公式スタディガイドのみから出題されるわけではありません。そのため、組織行動学、ビジネスコミュニケーション、オフィステクノロジー、イベント企画、人事管理といった各分野の推奨専門書籍を読み込み、幅広い知識を補強する必要があります。
対策講座に参加する
米国上級秘書資格(CAP)の試験合格のためには、専門の対策講座に参加することがおすすめです。
米国上級秘書資格の試験は独学で合格することも不可能ではありませんが、一人で取り組む場合は個人の努力と計画的な学習がより一層求められます。
他の受験生と一緒に学ぶスタディグループに参加したり、CAP専門の試験対策講座を受講したりすることで、深い理解ができるほか、学習モチベーションの維持にもつながります。
参照元:IAAP-CAP Certification
米国上級秘書資格(CAP)の受験の流れは下記のとおりです。
- 受験資格の確認
- 出願および受験料の支払い
- 試験の予約
- 受験
- 合否結果の受け取り
以下で、各プロセスについて詳しく解説します。
受験資格の確認
米国上級秘書資格(CAP)の試験の出願前に、受験要件を確認します。
自身の学歴と過去10年以内に積んだ有給の関連実務経験が、規定の受験要件を満たしているかを確認しましょう。
出願および受験料の支払い
受験要件を満たし、試験合格に向けたスケジュールを立てたら、出願および受験料の支払いを行います。
米国上級秘書資格(CAP)の公式サイトでオンラインの申請フォームに必要な情報を入力し、受験資格を証明するための成績証明書や履歴書などの書類をアップロードします。その後、規定の受験料を決済して申請を完了させてください。
試験の予約
米国上級秘書資格(CAP)の出願申請が承認されると、受験期間の約1ヶ月前に試験予約に関する案内メールが届くので、記載された手順に従って試験の予約をしましょう。
米国上級秘書資格の試験は、テストセンターでの対面受験もしくはオンライン受験を選択できます。
受験
米国上級秘書資格(CAP)の試験日になったら、必要な準備を済ませて試験に臨みます。
テストセンターで受験する場合は、本人確認のため2種類の身分証明書(うち1つは顔写真付きの公的なもの)を持参します。
オンライン受験の場合は、試験開始の24時間前までに専用ソフトウェアをインストールし、机の周りに何もない、規定に沿った受験環境を整えておきましょう。
合否結果の受け取り
米国上級秘書資格(CAP)の試験期間の最終日から30日以内に、合否結果とスコアが記載されたメールが届きます。
見事合格するとデジタル証明書とバッジのリンクが提供され、名刺や署名などに「CAP」の称号を公式に使用できるようになります。
参照元:IAAP-CAP Certification
米国上級秘書資格(CAP)とは、管理業務や秘書業務に関してプロフェッショナルレベルの知識・スキルを持つことを証明する国際的な資格です。
米国上級秘書資格を取得することによって、海外企業や外資系企業への転職活動で有利になったり、年収アップにつながったりするメリットがあります。高い英語力に加えて、オフィス業務に関する強いアピールポイントが欲しい場合にもおすすめの資格です。
米国上級秘書資格の試験は6つのトピックに分かれており、問題数はおよそ200問から225問です。また、米国上級秘書資格の直近の試験5回分の合格率の平均は、約75%でした。
合格に向けて、綿密な学習計画を立てて勉強を始めましょう。米国上級秘書資格の試験勉強をする際は、公式のテキストを利用するほか、専門書籍や対策講座、スタディグループを活用することもおすすめです。
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