カバーレター(cover letter)とは?書き方やサンプル見本を紹介
Date Published:2026年6月22日
Date Updated:2026年6月22日
目次
このページのまとめ
- カバーレターとは、海外企業や外資系企業の求人応募の際のアピールに必要な書類
- カバーレターは、履歴書(英文レジュメ)に添えて提出する
- カバーレターには、志望動機や自己PRを記載する
- カバーレターを作成するときは、ルールを守って分かりやすい文書を目指す
カバーレター(cover letter)とは、海外企業や外資系企業の求人に応募する際に履歴書とともに提出する、自身を売り込むための書類です。
本記事では、カバーレターの概要やサンプル・テンプレートを紹介。また、カバーレターの基本的な記載事項や書き方、英語の例文も載せています。さらに、作成時・提出時のポイントも解説するので、グローバルなキャリア形成を目指している方は参考にしてください。
カバーレター(cover letter)とは、海外企業や外資系企業の就職・転職活動において、履歴書(英文レジュメ)などの応募書類に添えて企業に送付する書類です。
海外の履歴書は日本の履歴書と違い、志望動機や自己PRを書く欄が基本的にありません。そのため、カバーレターで応募先のポジションへの熱意や自身が企業に貢献できる能力を保有していることを伝えます。
応募書類が届くと採用担当者はまずカバーレターに目を通し、その応募者が自社の求める条件に合致しているかを瞬時に判断します。応募数が多い企業である場合、カバーレターで強い印象を残せなければ、時間をかけて作ったレジュメすら読んでもらえないこともあるでしょう。
海外企業・外資系企業の求人に応募する際は、採用担当者に「この人のレジュメを詳しく読みたい」と思わせる魅力的なカバーレターを作成することが大切です。
アメリカの履歴書(英文レジュメ)の書き方やサンプル見本について知りたい方は、「アメリカの履歴書の項目・書き方や例文を紹介!日本との違いも解説」の記事を参考にしてください。
以下に、カバーレター(cover letter)のサンプル・テンプレートを示します。
カバーレターには、ビジネス文書としての基本フォーマットが存在します。基本的な型に沿って作成することで、採用側にとって分かりやすいカバーレターになります。
カバーレターに必要な項目は、上から順に「基本プロフィール」「提出日の日付」「宛先」「件名」「担当者名」「本文(志望動機・自己PRなど)」「結びの言葉」「記名(署名)」「同封書類の説明」です。
- 基本プロフィール
- 提出日の日付
- 宛先
- 件名
- 担当者名
- 応募職種と志望動機
- 自己PRや実績、経験
- 感謝を伝える文や面接の依頼
- 結びの言葉
- 記名(署名)
- 同封書類の説明
カバーレターには、これらの記載事項をビジネスで標準的なフォント(ArialやTimes New Romanなど)を使用し、フォントサイズ10〜12ポイントで記入しましょう。
また、カバーレターは左寄せに設定し、項目ごとにブロックで分けて配置するのが一般的です。余白を適切に取り、全体でA4サイズ1枚にまとめます。
なお、アメリカ求人を専門とする就職・転職エージェント「Leverages Career U.S.」では、履歴書やカバーレターなどの応募書類の添削サービスを提供しています。また、専任のアドバイザーが担当につき、求人紹介やマンツーマンでの面接対策も行います。
求人探しから内定まで無料でフルサポートいたしますので、アメリカで働きたいと考えている方はぜひご利用ください。
ここでは、カバーレター(cover letter)の記載事項ごとに書き方を解説します。
また、カバーレターの英語の例文を、架空の人物「ヤマダ アキラ」が、アメリカ合衆国のニューヨーク州に所在する架空の会社「ABCコーポレーション」が出している「マーケティングマネージャー職」の求人に応募することを想定し、各項目に載せているので参考にしてください。
基本プロフィール
カバーレターの最上部には、氏名、現住所、電話番号・ビジネス用のメールアドレスなどの連絡先、ポートフォリオサイトのURLを記載します。
採用担当者がすぐに連絡を取れるよう、誤りのない情報を載せます。また、電話番号の前には国際電話識別番号と日本の国番号を示す「+81」を付けてください。
【基本プロフィールの英語例文】
| Akira Yamada
1-2-XX Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, 100-0005, Japan +81-80-XXXX-XXXX | akira.yamadaXXX@XXXmail.com | linkedin.com/in/akirayamadaXXX |
提出日の日付
基本プロフィールの下に、カバーレターを実際に提出または送信する日付を記載します。
アメリカ式の表記では「月・日・年」の順にするのが一般的です。月の名前は略さずにスペルを正しく書き、年は4桁で記載します。
【提出日の日付の英語例文】
| June 8, 2026 |
宛先
カバーレターの宛先には、採用担当者の氏名、役職、部署名、企業名、企業の所在地を正確に書き入れます。
もし採用担当者の氏名の情報が載っていなかった場合は、「Hiring Manager」や「Recruitment Team」という記載を残して個人名は省略します。
【宛先の英語例文】
| Jane Smith
Hiring Manager, Marketing Department ABC Corporation 123 Business Rd, New York, NY 10001 |
件名
カバーレターの目的を瞬時に伝えるために、「どの職種に応募しているのか」「誰からのレジュメなのか」が一目でわかるような件名を記載します。
企業の採用担当者は毎日大量の応募書類に目を通すため、簡潔かつ具体的な件名にすることが重要です。
【件名の英語例文】
| Subject: Application for Marketing Manager Position – Akira Yamada |
担当者名
カバーレターの本文の冒頭に、応募先の採用担当者の名前を「Dear」を付けて記載します。採用担当者の苗字を使い、「Dear Mr. [苗字],」や「Dear Ms. [苗字],」と書くのが基本です。
採用担当者の名前が判明していないケースでは、「Dear Hiring Manager,」や「Dear Recruitment Team,」と記載しましょう。
以前までは男性の場合に「Dear Sir,」、女性の場合に「Dear Madam,」を使用することもありましたが、近年はこのような性別を限定する古い表現を避ける傾向があります。
【担当者名の英語例文】
| Dear Ms. Smith,
(※名前が不明な場合「Dear Hiring Manager,」) |
応募職種と志望動機
カバーレター本文の1段落目には、応募職種とそのポジションに応募した志望動機を記載しましょう。
「どの職種に応募しているのか」と「どこでその求人を知ったのか」を簡潔に述べます。続けて、なぜ他社ではなく「この企業のこのポジションで働きたいのか」という志望動機を伝えます。企業のビジョンや経済動向に触れ、自分の価値観がどうマッチしているかをアピールすると効果的です。
【応募職種と志望動機の英語例文】
| I am writing to express my strong interest in the Marketing Manager position at ABC Corporation, as advertised on your company website. I have long admired your company’s innovative approach to global digital marketing, and I am eager to contribute to your upcoming expansion in the Asian market. |
自己PRや実績、経験
カバーレター本文の2段落目には、自己PRや実績、経験を書きます。
これまでの経歴のなかで、応募職種の要件に直結する具体的な実績やスキルをアピールしましょう。単に職歴を並べるのではなく、過去にどのような課題を解決し、どのような成果を上げたかを数値を使って定量的に示すと、説得力のあるアピールになります。
【自己PRや実績、経験の英語例文】
| In my previous role as a Senior Marketing Specialist at XYZ Inc., I successfully led a cross-functional team to launch a new software product, resulting in a 35% increase in regional sales within the first year. My expertise in data-driven consumer analysis and my ability to navigate multicultural business environments align perfectly with your current needs. |
感謝を伝える文や面接の依頼
カバーレター本文の3段落目では、採用担当者が時間を割いて応募書類を読んでくれたことへの感謝を述べます。
自分のスキルがどのように企業に貢献できるかを再度アピールしつつ、次の選考への機会を心から望んでいることを伝えましょう。
【感謝を伝える文や面接の依頼の英語例文】
| Thank you for your time and consideration of my application. I welcome the opportunity to discuss how my background and skills can benefit ABC Corporation. I look forward to hearing from you to schedule an interview. |
結びの言葉
カバーレターの本文を書き終えたら、結びの言葉で締めくくります。
カバーレターの結びの言葉には、ビジネス向けのフォーマルかつ一般的な表現を使うのが鉄則です。
結び言葉の例は「Sincerely,」や「Sincerely yours,」などです。なお、採用担当者の名前が分からない場合は、「Faithfully yours,」を使用します。
結びの言葉の文末には必ずカンマ(,)を打ち、その下に数行のスペースをあけて次の「記名」のセクションへとつなげます。
【結びの言葉の英語例文】
| Sincerely,
(※名前が不明な場合「Faithfully yours,」) |
記名(署名)
カバーレターの結びの言葉から数行空けた箇所に、フルネームで記名しましょう。
アメリカのように、多くの求人応募がデジタル形式で管理されている国の企業にカバーレターを提出する場合、基本的には本文と同様にタイピングで記名します。手書きの署名を求められることはほとんどありません。
もし志望企業から紙に印刷した応募書類を郵送するように指示があった場合は、カバーレターに氏名を入力してから印刷し、印刷された氏名のすぐ上の空白に手書きでフルネームを署名します。なお、手書きで記名する際は青色もしくは黒色のインクを使用してください。
【記名(署名)の英語例文】
| Akira Yamada |
同封書類の説明
最後に、カバーレターと一緒に提出する同封書類の説明を記載します。この説明を記載することで、採用担当者はほかにも確認すべき書類があることを一目で把握できます。
同封書類が1種の場合の書き方は、「Enclosure:」です。複数の同封書類があるケースでは、「Enclosures:」と複数形にします。
【同封書類の説明の英語例文】
| Enclosure: Resume
(※同封書類が複数ある場合「 Enclosures: Resume, Portfolio」) |
ここで説明したカバーレターの書き方と例文を参考にして、次の選考につなげられるカバーレターを作成しましょう。
これまで何度か転職をしており、転職回数がアメリカ企業への転職時にどのように評価されるのか気になる方は、「アメリカでは転職回数が多いのは当たり前?平均値や日本との違いを解説」の記事を参考にしてください。
カバーレター(cover letter)を作成して提出する際のポイントは下記のとおりです。
- カバーレターはA4で1ページにまとめる
- 各項目は2~3行程度で簡潔に記載する
- 結論ファーストで記載する
- 守秘義務に違反する情報を記載していない
- コンプライアンス違反にあたる内容を記載していない
- 環境依存文字を使用していない
- 履歴書の内容と齟齬がない
- 日付が最新の提出日に更新されている
- 記載した情報に誤りがない
- 文頭を大文字にする
- スペルミスや文法の誤りがない
- 数字はアラビア数字で統一する
- 数字や記号は半角を使用する
- フォントの種類や文字サイズが統一されている
- 応募先が指定するデータ形式でエクスポートする
- ファイル名を半角英数字で構成する
カバーレターを作成・提出するときは、上記の項目をチェックリストにしてセルフチェックすることがおすすめです。
就職・転職活動においては、適切な形式で提出書類を用意すること自体も評価の対象となります。書き方や注意点をふまえて正しくカバーレターを作成し、オファー獲得につなげましょう。
海外で働きたい人は、カバーレターや履歴書のほかに就労ビザを用意する必要があります。
アメリカで働く場合の就労ビザについては「アメリカで働くのに必要な就労ビザは?取得の手順と申請時の注意点も解説」の記事で解説しているのであわせて参考にしてください。
アメリカの就職活動・転職活動におけるカバーレターは、自分自身を採用担当者に売り込むための最初のプレゼンテーションの場です。レジュメだけでは伝わりきらない、熱意や強み、そして企業への貢献度をカバーレターで伝えます。
応募先企業の採用担当者の目に留まるカバーレターにするためには、まず標準とされている形式に則って作成することが大切です。そのうえで、自身の魅力が伝わる独自性が高いアピール内容を記載しましょう。
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