アメリカで日本人が住みやすい都市ランキングを紹介!家賃や気候の特徴も
Date Updated:2026年9月14日
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このページのまとめ
- アメリカで日本人が住みやすい都市を見つけるためには、在留邦人数や特色が参考になる
- 在留邦人数が多いアメリカの都市トップ3は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ホノルル
- アメリカは広大で地域によって気候が大きく異なるため、住みやすさの確認が大切
- アメリカは日本よりも治安が悪い傾向にあるため、住みやすいエリア選定が必要
- アメリカで住みやすい都市を探す際は、想定収入や家賃、物価などをチェックする
アメリカに移住を考えている場合、どのエリアを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
アメリカで日本人が住みやすい都市を探す際は、在留邦人数や各都市の特色を確認しましょう。
本記事では、アメリカの地域別の在留邦人数ランキングを紹介。また、日本人が住みやすい10都市の魅力や気候・治安・経済面の特徴を解説します。各都市の特色を知り、自身のライフスタイルに合ったエリアを見つけてください。
日本人が数多く暮らしているアメリカの地域を知ることは、住みやすい都市を測るうえで有効な指標となります。
外務省が発表した「海外在留邦人数調査統計」の2025年の在留邦人数統計によると、アメリカには41万6380人の日本人が住んでいます。これは全体の32.1%を占めており、アメリカが最も多く日本人が住んでいる国になります。
アメリカの地域別の在留邦人数ランキングは、以下の表のとおりです。
| アメリカでの順位 | (世界ランキング) | 都市名 | 在留邦人数 |
| 1位 | 世界1位 | ロサンゼルス都市圏 | 63,972人 |
| 2位 | 世界3位 | ニューヨーク都市圏 | 38,251人 |
| 3位 | 世界9位 | ホノルル | 23,254人 |
| 4位 | 世界11位 | サンフランシスコ都市圏 | 20,621人 |
| 5位 | 世界14位 | サンノゼ都市圏 | 16,781人 |
| 6位 | 世界16位 | シアトル都市圏 | 13,788人 |
| 7位 | 世界20位 | シカゴ都市圏 | 11,111人 |
| 8位 | 世界26位 | サンディエゴ | 8,098人 |
| 9位 | 世界32位 | アトランタ都市圏 | 5,613人 |
| 10位 | 世界35位 | ポートランド都市圏 | 5,232人 |
引用:外務省「海外在留邦人数調査統計 令和7年(2025年)10月1日現在」を参考にレバレジーズ作成
住んでいる日本人が多いアメリカの都市トップ3は、ロサンゼルス・ニューヨーク・ホノルルです。これらの都市は世界ランキングでも10位以内にランクインしており、日本人にとって住みやすい場所であると考えられます。
多くの日本人が集まる都市圏は、日系のスーパーや医療機関、教育施設などの生活インフラが充実しており、初めてのアメリカ移住でも安心して暮らせる環境が整っています。
アメリカの地域ごとの生活の違いについて知りたい方は、「アメリカの治安ランキングを紹介!危険な州・都市や身を守る方法も解説」や「アメリカの平均年収の推移や中央値を紹介!日本との差や支出事情も解説」の記事もご覧ください。
参照元:外務省-海外在留邦人数調査統計
アメリカへの移住を検討する際、実際に現地で生活している日本人の数や生活環境のリアルな姿を知ることは、失敗しない居住地選びのために大切です。
ここでは、先ほど紹介した外務省の最新データをもとに、在留邦人が多いアメリカの主要都市ランキング上位の都市について、それぞれの具体的な魅力や経済的指標、安全面の特徴などを解説します。
アメリカの都市・州ごとの治安状況や平均年収、生活コストといった多角的なデータを通じて、あなたのアメリカでの仕事や暮らしを豊かにするのに適した移住先を見つけましょう(各種データは2024年から2026年までに公表されたデータを参照しています)。
下記は、アメリカで日本人が住みやすい各都市の特徴をまとめた表です。
| 都市名 | 気候の特徴 | 治安の特徴 | どのような人向けか |
| ロサンゼルス都市圏 | 温暖・乾燥した地中海性。朝晩の寒暖差に備える上着が必要 | やや犯罪率高め。居住エリアの選定が重要 | 高収入層、IT・エンタメ専門職。単身・若手はルームシェアでの固定費抑制が必要 |
| ニューヨーク都市圏 | 四季が明確な湿潤大陸性。厳しい夏の熱波と冬の大雪への備えが必須 | 中位。極端な危険はないが、夜間の単独行動は回避 | 金融・IT等の超高所得層、手厚い駐在補助がある人、固定費を抑えつつ野心的に挑戦する専門職 |
| ホノルル | 年中温暖な熱帯。強力な紫外線対策と、冬場(11〜4月)の急なスコールへの備えが必要 | 比較的良好。ファミリーも安心して生活しやすい | 企業の住宅補助を得られる赴任者、日本の資産や安定収入が豊富な富裕層・リタイア層 |
| サンフランシスコ都市圏 | 地中海性。夏の冷たい霧と海の風で年中涼しい。1日の中での寒暖差が非常に激しく、年間通して防風着が必要 | やや犯罪に注意すべき水準。居住エリアの選定が重要 | IT・高度専門職、多額の住宅手当がある人。高い生活コストを上回るビジネス成功を狙う野心家 |
| サンノゼ都市圏 | 穏やかな地中海性。夏は涼しく冬は暖かい。湿度が極めて低いため、乾燥肌や喉の弱い人は乾燥対策が必要 | 犯罪率がやや高め。安全な生活圏を選ぶためのエリア調査が必要 | テック企業エンジニアやエグゼクティブ、高額なRSU(株式報酬)の恩恵を受ける超高収入層 |
| シアトル都市圏 | 穏やかな海洋性(温暖湿潤)。夏は涼しく極めて快適だが、10〜5月は曇りがちで雨が多く、日照時間が少ない | 犯罪率が非常に高いため、住居を構える通りや地域ごとの詳細な安全情報の確認が極めて重要 | 個人所得税なしの恩恵を活かせる、大手テック・メーカー勤務などの安定したITエンジニア・プロ |
| シカゴ都市圏 | 四季が明確な湿潤大陸性。冬は-20℃に達する極寒と、湖からの強風(Windy City)に耐える厚手の防風防寒着が必須 | ほぼ中位。一部注意すべきエリアの把握や、夜間の地下鉄利用時の警戒が必要 | 中所得層、初めて米国に転職・移住する若手、無理のない生活費で落ち着いて暮らしたいファミリー層 |
| サンディエゴ | 快適な地中海性。年間で雨が40日前後と極めて少なく温暖。日差しが強いため紫外線対策は年中必要になる | 比較的平穏。ただし、車上荒らしなどの窃盗対策は必須 | バイオテック・防衛などの現地専門職。生活の質(QOL)を最重視する層 |
| アトランタ都市圏 | 温暖湿潤(東京と類似)。夏(22〜34℃)は非常に蒸し暑い。6〜11月のハリケーンや熱帯低気圧への備えが必要 | 中位。生活圏の防犯マップをあらかじめ確認しておくといった日常の警戒は必要 | ゆとりのある広い一戸建て等に住みたいファミリー層、初めてのアメリカ進出に臨む若い世代 |
| ポートランド都市圏 | 地中海性(または海洋性)。夏は夜9時まで明るく最高だが、11〜1月は連日の雨で日照が極端に短く、健康管理が必要 | 犯罪率が高い部類。置き引きへの警戒や、人通りの少ない裏通りを避ける防犯対策が極めて重要 | 消費税なしの強みを活かし、自分らしいオーガニックな暮らしや趣味を楽しみたいファミリー層 |
それでは、それぞれの都市の魅力について詳しく解説していきます。
1位:ロサンゼルス都市圏(カリフォルニア州)
アメリカで日本人が住みやすい代表的な都市は、ロサンゼルス都市圏(カリフォルニア州)です。在留邦人数は63,972人で、過去5年間で微減傾向にありますが、依然として海外最大級の日系コミュニティ規模を保っています。
ロサンゼルスは全米で最も多くの日本人が暮らすエリアであり、日系の生活インフラや日本食が充実しています。初めての海外生活で英語に不安がある方でも、比較的安心して新生活をスタートできるでしょう。
気候面の住みやすさ
ロサンゼルス都市圏の気候は、温暖で乾燥した地中海性気候に属しています。
夏は18〜28℃で乾燥して湿度が低く、冬も10〜20℃と温暖で、大きな寒波は滅多にありません。夏場は雨がほとんど降らないため雨具の心配はほぼ不要ですが、朝晩は冷え込みます。日中との寒暖差に対応できるよう、羽織りものなどの備えが必要です。
治安面の住みやすさ
ロサンゼルス都市圏が属するカリフォルニア州は、犯罪件数ランキングが全52地域中11位です。犯罪発生率がやや高いため、住む場所を決める際には事前の念入りな防犯リサーチが不可欠です。
経済面の住みやすさ
ロサンゼルス都市圏があるカリフォルニア州の平均年収は、約79,900ドルと高水準です。
一方で、ロサンゼルス都市圏はアメリカ有数の家賃高騰エリアで、家賃中央値は約2,895ドルに達します。生活費全体、特に住宅費の負担が大きいため、十分な貯蓄や企業の住宅手当がある人、または一定以上の高収入層にとって住みやすい都市だといえます。
現地での高給職種(IT・エンタメ・専門職)や駐在員への転職機会を掴み、キャリアアップと高収入を両立させたいプロフェッショナル層に向いている、チャレンジングかつ魅力的なエリアです。
2位:ニューヨーク都市圏(ニューヨーク州)
アメリカで日本人が住みやすい都市の上位に、ニューヨーク都市圏(ニューヨーク州)が挙げられます。在留邦人数は38,251人で、過去5年間は微減したものの直近では増加に転じるなど、底堅い推移を見せています。
ニューヨーク都市圏は東海岸の経済や文化の中心地であり、世界トップクラスのビジネス機会と多様な文化が共存しているエリアです。
気候面の住みやすさ
ニューヨーク都市圏(ニューヨーク州)は四季の変化がはっきりした湿潤大陸性気候に属しています。春と秋は比較的涼しく過ごしやすい時期です。夏は20〜30℃で非常に暑く湿度が高い一方、冬は-3〜4℃と厳しく冷え込み、氷点下や雪の日が多くなります。
ニューヨークでは夏の熱波や、7〜8月の夕方に発生しやすい「サンダーストーム(急な雷雨)」への対策が必要です。また、冬には「ノーイースター」と呼ばれる嵐による大雪に見舞われることもあるため、季節に合わせたしっかりとした備えが求められます。
治安面の住みやすさ
ニューヨーク州の犯罪件数ランキングは全52地域中26位と中位に位置しており、極端に危険なわけではありません。しかし、比較的安全とはいえ大都市であるため、トラブルを避けるために「夜間の単独行動は控える」といった基本的な防犯意識が必要です。
経済面の住みやすさ
ニューヨーク州の平均年収は全米トップクラスの80,630ドルですが、マンハッタンを筆頭とする都市圏の住宅コストは極めて厳しく、州の家賃中央値は2,592ドルに及びます。そのため、金融・IT・グローバルビジネスなどの超高所得層や、企業からの手厚い住宅・海外駐在補助がある人に適したエリアです。
高負担な一方で、世界一のビジネス機会と高水準な給与を狙えるため、確かなキャリアと経済的余裕を持つ人、あるいは固定費を抑えながら野心的に挑戦する意欲的な専門職には向いているエリアです。
3位:ホノルル(ハワイ州)
アメリカで日本人が住みやすい都市として、ホノルル(ハワイ州)も有名です。在留邦人数は23,254人で、過去5年間は微減傾向にありますが、日系人コミュニティが大きいため、日本人にとって心強い環境が維持されています。
ホノルルは日系社会の歴史が長く、現地住民の親日感情も高いため、日本人が馴染みやすい環境です。
気候面の住みやすさ
ホノルル(ハワイ州)は年中温暖な熱帯気候に属しており、極端な寒暖差がありません。夏は23〜31℃でやや湿度が高くなりますが、冬でも19〜27℃と十分に温かく、最低気温が20℃を下回る日は極めて稀です。
心地よい海風のおかげで過ごしやすい避寒地です。ただし、日本の夏に比べて日差しが強いため、入念な紫外線対策が必要になります。また、11月〜4月の冬の雨季には、急なスコールに見舞われることが多くなります。
治安面の住みやすさ
ホノルルがあるハワイ州の犯罪件数ランキングは全52地域中38位です。全米の地域の中でも治安は比較的良好な部類に入るため、家族連れでも安心して生活を送りやすいのが大きなメリットです。
経済面の住みやすさ
ホノルルが属するハワイ州は平均年収が68,280ドルであるのに対し、全米トップクラスの家賃(州中央値2,869ドル)と物価水準を誇るため、経済的負担は極めて高くなります。
したがって、企業の住宅補助を得られる海外赴任者や、すでに日本の資産や他の安定収入が豊富な「富裕層・リタイア層」などにとって住みやすい地域です。
単身者や中所得層にとっては、ホノルルでの家賃や高い日用品の物価が大きな壁となりますが、日系社会の歴史が長く言葉や文化の障壁が低いため、経済的ゆとりがある人には全米のなかでもストレスフリーで快適なセカンドライフや就業環境を提供できる都市といえます。
4位:サンフランシスコ都市圏(カリフォルニア州)
アメリカで日本人が住みやすい都市には、サンフランシスコ都市圏(カリフォルニア州)があります。在留邦人数は20,621人で、過去5年間は右肩上がりの微増トレンドにあります。
サンフランシスコ都市圏は古い歴史を持つ美しい景観の中に、頼れる日系・アジア系コミュニティが存在しており、各種相談がしやすい心強い環境が整っています。
気候面の住みやすさ
サンフランシスコ都市圏(カリフォルニア州)は温暖で乾燥した地中海性気候に属していますが、独自の特性を持っています。夏は12〜22℃と、冷たい海水や海の霧(ゴールデンゲートから流れ込む霧)の影響で非常に涼しく、冬は7〜15℃と穏やかです。
夏場でも朝晩を中心にかなり冷え込み、1日の中での寒暖差が非常に激しいため、年間を通じて防風ジャケットや重ね着などの寒さ対策が必須です。一方で夏は雨がほとんど降らず、降水は冬場に集中します。
治安面の住みやすさ
サンフランシスコ都市圏があるカリフォルニア州の犯罪件数ランキングは全52地域中11位です。やや犯罪に注意を払うべき水準であるため、居住エリアを選ぶ際や日々の行動においては、防犯への高い意識が必要です。
経済面の住みやすさ
サンフランシスコ都市圏は世界的なIT・テック企業の集積地であり、州平均(約79,900ドル)を超える高年収の機会がある一方、家賃中央値は全米屈指の約3,442ドルと高騰しています。
そのため、経済的に快適に暮らせるのは、ITエンジニアや高度専門職などの高収入層や、多額の住宅手当がある人に限られるでしょう。一般の中・低所得者にとっては、住宅費の負担率が非常に高いため単独での生活は困難です。
ただし、卓越したキャリア機会やベンチャーでの成功を狙う野心的な挑戦者にとっては、その高い生活コストに見合う大きなビジネスリターンをもたらす都市です。
5位:サンノゼ都市圏(カリフォルニア州)
アメリカで日本人が住みやすい都市の一つは、サンノゼ都市圏(カリフォルニア州)です。在留邦人数は16,781人で、過去5年間で一貫して増加し続けています。
サンノゼ都市圏はカリフォルニア州の先端技術をリードする重要な拠点であり、ビジネスチャンスを求めて日本人の注目が高まっている地域です。
気候面の住みやすさ
サンノゼ都市圏はサンフランシスコから車で約45分の位置にあり、ほぼ同様の地中海性気候に属しています。夏は涼しく冬は暖かい、季節ごとの気温差が少ない穏やかな気候です。春から夏にかけては晴天が続きほとんど雨は降りませんが、11月〜3月の冬場に降水量が集中します。
乾燥して過ごしやすい反面、湿度が低いため乾燥肌の方や喉の弱い方は注意が必要です。また、夏でも夜間は冷え込むためジャケットが手放せません。秋でも強い陽射しが残るため、サングラスや日焼け止めなどの紫外線対策が必要です。
治安面の住みやすさ
サンノゼ都市圏が属するカリフォルニア州全体の犯罪件数ランキングは、全52地域中11位です。安全な生活圏を確保するために、事前に居住エリアを念入りにリサーチ・選定することが不可欠です。
経済面の住みやすさ
シリコンバレーの中心であるサンノゼ都市圏は、全米で最も家賃が高い大型都市圏(家賃中央値約3,865ドル)として知られています。このエリアで快適な生活を送るには、ビッグテック企業のエンジニアやエグゼクティブといった超高収入層であることが現実的な条件となります。
企業の住宅手当や高額なRSU(株式報酬)などの恩恵を受ける人には住みやすいですが、中所得層以下には過酷な経済環境です。
しかし、テック業界でのキャリアアップや最先端のビジネスチャンスを獲得し、世界最高レベルの報酬基準に到達することを目指すプロフェッショナルにとって魅力的な都市です。
6位:シアトル都市圏(ワシントン州)
アメリカで日本人が住みやすい都市には、シアトル都市圏(ワシントン州)が挙げられます。在留邦人数は13,788人で、過去5年間で約2,000人近く連続増加しており、活気に満ちた成長を見せています。
シアトルはワシントン州の経済の中心であり、在留邦人が着実に増え続けています。コミュニティとして安定した規模を持っています。
気候面の住みやすさ
シアトル都市圏(ワシントン州)は年間を通じて比較的穏やかな気温の海洋性気候(温暖湿潤)に属しています。夏は15〜20℃で比較的涼しく、湿度も低いため過ごしやすいです。冬は3〜8℃と寒さ自体は穏やかなものの、雨が多くなり湿度が高くなります。
海が近いため極端な気温変化に悩まされることはありませんが、曇りがちで晴れの日(日照時間)が少ないという特徴があります。特に冬場は雨が多いため、傘やレインジャケットなどのしっかりとした雨対策が欠かせません。
治安面の住みやすさ
シアトル都市圏が属するワシントン州の犯罪件数ランキングは、全52地域中4位です。犯罪率が非常に高いとされているため、住まいを構える通りや地域ごとの詳細な安全情報を必ず事前確認してください。
経済面の住みやすさ
シアトル都市圏があるワシントン州の平均年収は81,550ドルと全米最高水準で、シアトルの家賃中央値は約1,974ドルと、カリフォルニアの主要都市圏に比べればやや抑えられています。また、州に個人所得税がないことも手取りを増やすうえで有利な経済的特徴です。
そのため、大手テックや大手メーカー勤務など、安定した高収入を持つ人にとってバランス良く快適に暮らせる都市です。ある程度の所得があるファミリー層やITエンジニアにとっては、高い実質購買力と自然豊かな住環境を両立できる都市です。
7位:シカゴ都市圏(イリノイ州)
アメリカで日本人が住みやすい都市の一つは、シカゴ都市圏(イリノイ州)です。在留邦人数は11,111人で、過去5年間は微減傾向にありますが、今なお強固なコミュニティと生活インフラが維持されています。
シカゴ都市圏は中西部における日系企業の主要な活動拠点として古くから発展しており、強固な日系ビジネスインフラが蓄積されています。
気候面の住みやすさ
シカゴ都市圏(イリノイ州)は、四季のメリハリがはっきりした湿潤大陸性気候に属しています。夏は18〜29℃で湿度が高く蒸し暑い一方、冬は-9〜2℃と極寒になり、気温が氷点下20℃に達することもあるほど厳しく長い冬と大雪が特徴です。
シカゴは「風の街(Windy City)」と呼ばれ、ミシガン湖からの強烈な季節風で体感温度が下がりやすいため、冬場は厚手の防風アウターや保温インナーが必須です。また、春には急激な寒暖差、雷雨、竜巻(トルネード)といった気象リスクへの備えも求められます。
治安面の住みやすさ
シカゴ都市圏があるイリノイ州の犯罪件数ランキングは全52地域中30位と、ほぼ中位の安全性です。極端に危険なわけではありませんが、ダウンタウンや夜間の地下鉄利用など、一部注意すべきエリアを事前に把握して行動することが大切です。
経済面の住みやすさ
シカゴ都市圏が属するイリノイ州の平均年収は69,020ドルと高水準です。そのうえ、大都市圏であるにもかかわらず住宅費は比較的抑えられており、中西部ならではの落ち着いた家賃相場が魅力です。
そのため、中所得層や初めてアメリカに転職・移住する若手ビジネスパーソン、ファミリー層にとって、経済的バランスの取れた住みやすさを提供します。沿岸部のような急激な家賃高騰に悩まされることなく、大都市の利便性と文化を享受できるため、無理のない生活費で落ち着いた米国の暮らしを送りたい人におすすめな都市です。
8位:サンディエゴ(カリフォルニア州)
アメリカで日本人が住みやすい都市には、サンディエゴ(カリフォルニア州)があります。在留邦人数は8,098人で、過去5年間は微減傾向にありますが、日本人コミュニティによるサポート体制やネットワークはしっかりと維持されています。
サンディエゴは、住みやすさと落ち着いた雰囲気が日系コミュニティでも高く評価されています。穏やかな気風のなかに根強い日本人ネットワークが息づいており、心理的にも溶け込みやすいエリアです。
気候面の住みやすさ
サンディエゴはカリフォルニアの中でも特に温暖で、年間を通して乾燥している過ごしやすい地中海性気候です。夏は18〜26℃、冬は10〜18℃とともにマイルドです。夏は湿度が低く、心地よい涼しい海風が吹き込みます。
極端な気候変化がなく極めて快適です。降水量は年間を通じて非常に少なく、雨が降る日は年に40日前後しかありません。冬場(1月〜3月頃)に雨が降ることもありますが、一日中降り続くことは滅多にありません。ただし、日差しがかなり強いため、サングラスや帽子などの紫外線対策が年間を通じて必要です。
治安面の住みやすさ
カリフォルニア州全体の犯罪件数ランキングは11位ですが、サンディエゴはその中でも比較的平穏なエリアとされています。比較的安全ではありますが、大都市特有のトラブルや、車上荒らしなどの窃盗対策は必須となります。
経済面の住みやすさ
サンディエゴは、カリフォルニア州の家賃中央値が非常に高いなかで、急速な住宅費高騰が進むエリアです。快適に生活するためには、バイオテクノロジーや防衛、観光など現地での専門職としての高所得や一定水準以上の収入層が対象となります。温暖な気候と良好な治安という最大の住みやすさがある一方で、住宅費への支払いを許容できる経済的ゆとりが必要です。
経済的基盤が整っており、生活の質を重視して心地よく暮らしたいプロフェッショナルやファミリー層に適しています。
9位:アトランタ都市圏(ジョージア州)
アメリカで日本人が住みやすい都市には、アトランタ都市圏(ジョージア州)が挙げられます。在留邦人数は5,613人で、2021年~2023年には一時減少したものの、2024年を経て、直近では再び増加に転じています。
アトランタ都市圏は、近年ビジネスや移住先としての注目度が高まっている地域です。直近では在留邦人数が再び増加傾向にあり、南部における貴重な日系ネットワークが保たれています。
気候面の住みやすさ
アトランタ都市圏(ジョージア州)は、温暖湿潤気候(湿潤亜熱帯気候)に属しています。年間を通した気温変化のパターンは日本の東京とよく似ています。夏は22〜34℃と高温で湿気が多くなります。冬は2〜12℃と冷涼ですが、雪は少ないのが特徴です。
東京よりも寒暖差の幅が大きいため、日々の服装選びには注意が必要です。また、年間を通じて湿度が高く、6月〜11月のハリケーンシーズンを中心に熱帯低気圧やハリケーンの影響を受けやすいため、安全面での備えが求められます。冬は比較的穏やかで霜が降りることはあまりありませんが、冷え込みにより寒さを感じる日もあります。
治安面の住みやすさ
アトランタ都市圏が属するジョージア州の犯罪件数ランキングは、全52地域中22位で中位水準です。極端な危険があるわけではありませんが、生活圏の防犯マップをあらかじめ確認しておくといった日常的な警戒は欠かせません。
経済面の住みやすさ
アトランタ都市圏があるジョージア州の平均年収は64,210ドルで、アトランタ都市圏は南部の主要ビジネス拠点として急成長しています。家賃相場は比較的リーズナブルに抑えられています。
沿岸部の家賃高騰エリアと比較して、住居費に対するコスパが極めて高いため、初めてのアメリカ進出に臨む若い世代や、広い生活スペースを重視して子育てをしたいファミリー層にとって住みやすい穴場的な都市圏です。
10位:ポートランド都市圏(中心部はオレゴン州)
アメリカで日本人が住みやすい都市に、ポートランド都市圏(中心部はオレゴン州、一部がワシントン州にまたがっている)があります。在留邦人数は5,232人で、過去5年間はなだらかに減少しています。
ポートランド都市圏は豊かな自然に囲まれた地域で、独自のライフスタイルやカルチャーを好む日本人に深く愛されています。
気候面の住みやすさ
ポートランド都市圏は夏と冬で降水量の差が極端に大きい地中海性気候(Csb)、または海洋性気候に分類されます。夏は最高28℃前後・最低14℃前後と短く、乾燥気味です。冬は最高7℃前後・最低2℃前後と寒く、湿度が高くなります。
6〜9月は湿度が低くカラッと乾燥しており、夜9時頃まで明るいため、屋外活動に向いた気候です。しかし、10月〜5月は一転して雨が多くなり、特に11月〜1月の冬場は日照時間が極めて短く連日のように雨が降り続くため、体調や気分の管理に注意が必要です。
治安面の住みやすさ
ポートランド都市圏が属するオレゴン州の犯罪件数ランキングは全52地域中8位であり、犯罪率が高い部類に入ります。常に、置き引きへの警戒や人通りの少ない裏通りを避けるといった基本的な防犯対策が必要です。
経済面の住みやすさ
ポートランド都市圏の中心部があるオレゴン州の平均年収は70,290ドルと、全米平均を上回る水準です。一方でポートランド都市圏の家賃中央値は約1,476〜1,648ドルと、隣接するシアトルや沿岸のカリフォルニアに比べて比較的リーズナブルです。さらに、オレゴン州には消費税がない」ため、日々の生活費を大幅に抑えられます。
中所得層でも十分にゆとりあるオーガニックなライフスタイルや、都市と自然の調和を楽しめます。経済的な無理をせず、自分らしい暮らし・趣味を重視したいファミリー層や、初めて移住を試みる日本人に優しい都市です。
アメリカへの移住を考えている方は、「アメリカへ移住するには?必要なビザの種類やメリット・デメリットを解説」の記事もあわせて参考にしてください。
参照元:
外務省-海外在留邦人数調査統計(2025年10月時点)
Google Data Commons-United States of America – Crime(2026年2月17日閲覧)
アメリカ労働統計局-May 2024 State Occupational Employment and Wage Estimates(2024年5月時点)
米国国勢調査局(U.S. Census Bureau)-American Community Survey (ACS)(2024年時点)
米国住宅都市開発省(HUD)-50th Percentile Rent Estimates for Fair Market Rent Areas | HUD USER(2026年時点)
本記事では、在留邦人数が多いアメリカの地域のデータをもとに、住みやすい都市の特徴を紹介しました。
日本とアメリカでは大きく環境が異なり、さらに、アメリカ内でも地域ごとに違った特色があります。そのため、移住・転職を検討する際は、各エリアの住みやすさを事前に確認することが大切です。気候や治安、収入・家賃の目安などを確認し、アメリカの住みやすい都市を探しましょう。
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